熊本・御船町でモリンガを育てる|種まきから収穫までの1年 - ニシジマ農園

熊本・御船町でモリンガを育てる|種まきから収穫までの1年

この記事でわかること

  • モリンガの畑の1年(種まき・育苗・定植・収穫・伐採)の流れ
  • 熊本でモリンガを育てるときに、毎年植え直す理由
  • 季節ごとに畑で行っている作業
  • 有機JASの畑で使っているもの、使っていないもの

こんにちは、ニシジマ農園の西島です。熊本県上益城郡御船町で、モリンガと菊芋を有機JAS認証を受けて育てています。

モリンガは熱帯の植物です。熊本の畑では冬を越せないため、毎年、種から育て直しています。この記事では、御船町の畑で実際に行っている作業をもとに、種まきから収穫までの1年を季節ごとに整理します。

1年の流れ(早見表)

御船町の畑でモリンガに関して行っている作業を、季節ごとにまとめたものです。時期は年の気候によって前後します。

時期 作業
12月〜3月 前年の黒マルチをはがす
2月 前年の木の伐採
3月 幹の粉砕、根の抜き取り
4月 畑の除草と耕うん
4月下旬〜5月上旬 種まき(ポットに播種)
5月 堆肥の散布とすき込み、苗の管理
6月上旬 畑全面に黒マルチを張る
6月中旬〜下旬 定植(苗を畑に植える)
7〜9月 畝間の除草、追加の種まきと定植
8〜11月 収穫・洗浄・乾燥

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なぜ毎年植え直すのか

モリンガはインド北西部が原産とされる熱帯の木で、寒さに弱い植物です。原産地では高さ数メートルの木に育ちますが、熊本では冬に地上部が枯れます。

そのため、御船町の畑では一年草のように扱っています。秋に収穫を終えた木は冬に伐採し、幹は粉砕、根は抜き取って、春にまた種から育てます。

植物としてのモリンガの基礎知識はモリンガとは?「奇跡の木」と呼ばれる理由と、植物としての基礎知識にまとめています。

4〜5月|種まきと育苗

種まきは4月下旬に始めます。畑に直接まくのではなく、ポリポットに種をまき、ハウスの中で苗を育てます。

育苗ハウスの中で育つモリンガの苗(ニシジマ農園、6月上旬)
育苗ハウスの中の苗。ポットごとに育てます。

苗は育苗用のハウスで管理します。5月中旬から下旬にかけて、ある程度育った苗を別のハウスに移し、定植まで育てます。

定植前のモリンガの苗(ニシジマ農園、5月下旬)
定植を待つ苗(5月下旬)。

種まきは春の1回で終わりではありません。夏にも追加で種をまき、育った苗を畑に足していきます。

5月|土づくり

苗を育てている間に、畑の準備をします。5月上旬に堆肥を散布し、トラクターですき込みます。5月末には、卵の殻を原料にした石灰を散布しています。

畑に運び込んだ堆肥の山(ニシジマ農園、5月)
畑に運び込んだ堆肥(5月)。

有機JASの畑で使えるもの

有機JASでは、化学合成された肥料や農薬を使いません。使える資材は制度で決められていて、何をいつ使ったかを記録に残し、年1回の調査で確認を受けます。制度の内容は有機JAS認証とは?取得までに生産者が求められることで説明しています。

6月|マルチ張りと定植

定植の前に、畑の全面に黒いマルチ(農業用のシート)を張ります。6月上旬の作業です。除草剤を使わないため、草を抑える手段はマルチと手作業の除草です。

全面に黒マルチを張ったモリンガの畑(ニシジマ農園、6月)
黒マルチを張り終えた畑(6月)。

マルチに穴をあけ、苗を1本ずつ植えていきます。定植は6月中旬から下旬にかけて行います。

定植したモリンガの苗(ニシジマ農園、7月上旬)
定植後の苗(7月上旬)。マルチの穴に1本ずつ植えています。

7〜9月|除草と生育

夏の作業の中心は除草です。マルチの上の畝間に生える草を、7月から9月にかけて繰り返し、草刈機や手作業で取ります。

モリンガは暑い時期にいちばん伸びます。定植からひと月ほどで膝の高さ、9月の終わりには人の背丈を超えます。

定植からひと月ほどのモリンガの畑(ニシジマ農園、7月下旬)
定植からひと月ほどの畑(7月下旬)。
背丈を超えて茂ったモリンガ(ニシジマ農園、9月下旬)
9月下旬の畑。葉が茂っています。

有機栽培と一般的な栽培の違いは有機モリンガと一般的なモリンガは何が違う?栽培・認証・産地で見るで整理しています。

8〜11月|収穫

葉が十分に茂ったら収穫です。例年は8月から11月まで、葉が茂っている間ほぼ毎日、収穫・洗浄・乾燥を繰り返します。

収穫の時間帯 早朝
収穫のしかた 枝ごと刈り取り、枝から葉だけを手で外す
収穫後の作業 洗浄して、ビニールハウスの中で天日乾燥

収穫した葉が粒になるまでの工程は、モリンガの葉が粒になるまで|収穫・手選別・天日乾燥・打錠の工程に書いています。

冬〜早春|伐採と片付け

11月に収穫が終わると、気温の低下とともに木は枯れていきます。冬のあいだに前年の黒マルチをはがし、2月に木を伐採します。3月には幹を粉砕し、根を抜き取って、4月の種まきに備えます。

よくある質問

モリンガは挿し木ではなく、種から育てるのですか?

種から育てています。毎年4月下旬にポットに種をまき、ハウスで苗にしてから6月に畑へ植えます。

冬はどうなりますか?

熊本の冬は越せず、地上部が枯れます。冬に伐採して、春にまた種から育て直します。

農薬や肥料は使っていますか?

有機JASの畑なので、化学合成された農薬や肥料は使いません。土づくりは堆肥が中心で、草はマルチと手作業で抑えています。

収穫は年に何回ですか?

例年は8月から11月まで、葉が茂っている間ほぼ毎日収穫します。

畑はどこにありますか?

熊本県上益城郡御船町です。有機JASの認証を受けた畑で育てています。

まとめ

  • モリンガは寒さに弱く、熊本では毎年、種から育て直す
  • 4月下旬に種まき、6月に定植、8月から11月に収穫、2月に伐採という1年
  • 土づくりは堆肥、草は黒マルチと手作業で抑える
  • 収穫は8月から11月、葉が茂っている間ほぼ毎日。枝から葉だけを手で外す
この記事の情報について
作業の時期は、その年の気候によって前後します。
自社の栽培・製造に関する記述は、ニシジマ農園の実際の作業に基づく一次情報です。
製品の製造は一部工程を熊本県内の協力工場(有機JAS・FSSC 22000 取得)に委託しています。
本記事は特定の疾病の治療・予防を目的としたものではありません。
最終更新:2026年10月

種まきから収穫まで自分たちの畑で
熊本県御船町の有機モリンガ

  • 原材料は有機モリンガ・有機キクイモの2つのみ
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※製造は一部工程を協力工場に委託しています

西島 聖児

西島 聖児

ニシジマ農園 代表 / 有機農業生産者

熊本県上益城郡御船町で、有機JAS認証を受けた畑でモリンガと菊芋を育てています。収穫した枝から葉だけを手で選別し、ビニールハウスの中で天日乾燥させています。原材料2つだけのサプリメント「NONケミカル™」を作っています。

Instagram @nishijima.farm

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